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税務調査の現場から…その③(2019.5.31)

調査時の調査記録に基づいて最近の調査事情・流れをまとめました。


その①で調査において真っ先に調べるのが「売上(収入)」と述べました。

次いで所得を下げる効果があるものとして、仕入、棚卸資産、外注の調査が行われます。


A:「仕入を水増しする」ケース。仕入の単価や数量を増やしたり、架空の仕入を作ったりすることで、利益を少なく(税金を減らす)しようとします。税務調査においては、「売上」と同様に「仕入れ」についても厳しく調査が行われます。


B:「在庫を減らす」ケース。

仕入れた商品で期末にまだ売れていないものがある場合、「在庫」として計上するため「原価」に算入できません。その商品が売れたときに初めて「原価」となります。ところが税金を少なく申告する目的で、期末の卸棚表を書き換えたり、実際よりも少ない在庫量を帳簿に記載したりといった不正行為がよくあり、これも税務調査で発覚しやすいケースです。


C:「架空外注」のケース。

脱税のためだけに“ペーパーカンパニー”を設立、または休眠会社の口座や借名口座を利用し、その架空の取引を計上する、という脱税方法が行われます。一見、高度で発覚しにくいと思われがちですが、その会社の反面調査をすると会社間の関係性が見えてくるため、すぐに脱税が発覚します。


調査官はA、B、Cのケースをはなっから疑って調査に挑みます。「税金」で賄っている調査官の日当(?)を考えると、いかに「指摘事項を稼ぐ」かってところでしょうか。

ただでは調査を終わらせてはくれません。

なので、最初っから決算書や事業概況書の状況で利益率に大きな変動や少なすぎる利益率の会社が選定され、利益率に直結している仕入・棚卸・外注の勘定を徹底的に調べます。


なぜ、バレるのか。

税務署は人手不足のようで調査人員も随分と減っているそうです。効率よく調査を行うため一人でやってくる場合が多く、また、臨場調査も一日で終わる傾向にあります。

資料を手あたり次第、コピーして持って帰ります。

持って帰った資料について反面調査するのが、もっとも簡単かつ手取り早い調査方法です。

ここで架空仕入、架空外注があると観念するしかないですね。素直にかつ迅速に「修正」に応じましょう。


資料の捏造はバレるのか。

外注先に頼み込んで、水増しした請求書。こちらはバレにくい傾向にありますが、ベテランの調査官は見逃しません。

建設工事の場合、原始資料を外注工事と工事売上を工事現場ごとに整理して、赤字工事を見つけていきます。みつけた赤字工事、もしくは売上台帳にない外注工事をみつけては、納税者を問い詰めていきます。


また、建設業特有の棚卸資産として仕掛工事についても疑義が生じる場合があります。

売上が計上されることで原価は当期の損金の額に算入されます。

売上が立っていない工事は仕掛工事として原価に算入できません。

工事にかかった材料、労務費、外注費を適正に計算するツールを確立すること、自社においてその計算ツールについて明確な解答を用意しておくのも、調査においては肝心となるでしょう。

常日頃、工事台帳を整理して工事に対する原価管理、請求と支払いをキチンと行っていくことが、健全な経理および調査対策にもつながっていきます。

当事務所においても、原始資料の確認をさせていただいくことで、調査時に疑義が生じないよう、経理処理をしております。


税理士は「国税の手下」と言う人もいたりします。

税務調査は怖くはないですが、甘くはないです。

日々、顧問先さんとの打合せ及び資料の確認をしっかりとしていくことで、疑義に対して調査官と対抗していくことができると自負しております。